看護師がキャリアアップできる資格をご紹介!仕事内容と職場についても詳しく解説!!
医療現場では欠かせない存在の看護師。
そんな看護師さんと看護師資格についてご紹介します。
看護師の基本情報と看護師資格について
まずは看護師の基本的な情報について説明します。
看護師とは?
看護師という職業は、病院・診療所・クリニックなどさまざまな医療現場で働く医療従事者です。
毎年受験者数は6万6000人を超える人気の職業になっています。
看護師資格は国家資格
看護師になるには看護師国家試験に合格しないと何も始まりません。
受験資格は「国が認めている
- 看護の大学
- 短期大学
- 正看学校
- 准看学校
看護師資格の合格率
国家試験ではありますが毎年9割を超える合格率のため、ハードルが高い国家資格ではありません。
高い合格率の要因として考えられるのは、学校で看護の勉強をずっとやってきた人たちだけが受験資格があるため、合格率が高くなっているということが考えられます。
看護祖資格以外にも国家資格はたくさんあります。
そのほかの国家資格に興味がある人は是非「難易度が高い国家資格をランキング形式でご紹介!合格率や目安勉強時間なども詳しく解説!」を読んで参考にしてみてください。
看護師の仕事内容を3つご紹介!
看護師は普段どのような仕事をしているのか見ていきましょう。
①医師の補助
看護師は医師の指示のもと治療と手術の補助を行います。
医師との違いは、看護師は医師の指示がなければ投薬などの医療行為が行えないという所です。
また、手術室に入る看護師は特別な免許の取得は必要ではないため、どんな看護師でも手術室に入ることができます。
②院内の見回りとお世話
二つ目の仕事内容は、患者さんのお世話と深夜などの見回りです。
医師の指示のもと、診療の一環で血圧や体温を図り脈拍の測定をします。
また、医師の指示のもと診療器具を医師に受け渡す行為や点滴・採血・注射の行為も看護師の仕事です。
手術室に入る場合は、手術前に調整と準備を行ったり、執刀医の指示に従って器具を受け渡すという重要な仕事もこなすことになるでしょう
病院の中の見回りも欠かせません。
深夜に人知れず体調が悪くなっている人がいないか、夜に病院内を歩き回っている人はいないかなどのチェックが重要になります。
患者さんのお世話の具体的な内容としては、看護計画に基づき患者さん個人個人に合わせた看護を行うことが重要です。
患者さんの移動を手伝ったり、食事の配膳、入浴の補助、排泄、寝たきりの患者さんの体位交換等々の身の回りのお世話は全て看護師の仕事です。
そのような身の回りのお世話からの、気づきや変化を見逃さず医師に相談・報告をするのも欠かせません。
また、慣れない病院生活や病気からの不安・心身の疲労をいたわる心のケアと、患者さんのご家族のケアも重要な仕事の一つです。
③救急看護師
救急救命センターと救急の病院に勤務する看護師は常にどのような患者さんも受け入れることができる体制を整えておくことが求められます。
救急病院に搬送されてくる患者さんは深刻な病状を抱えている場合が多く、医師による迅速な対応が求められているケースがほとんどです。
医師との連携をこまめにとるのはもちろんのこと、救急蘇生処置や応急処置をする場合もあります。
そのような現場の場合、冷静で迅速な判断力と適切な行動ができる精神力を持ち合わせていなければなりません。
看護師の主な職場は2パターン
看護師さんは病院で働いているイメージが強いですが、実は病院以外の場所でも働くことが可能です。
看護師さんの主な職場を2パターンご紹介します。
①医療関係の職場とその仕事内容
看護師の職場1つ目は病院です。
一番看護師が多く働く場所で、その中でも様々な科に振り分けられます。
働くことができる科は、外科、内科、眼科、皮膚科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、精神科、心療内科、産婦人科、小児科、放射線科、リハビリテーション科、救急科、救急救命センターです。
看護師には上記のように、働くことのできる科の選択肢が豊富に存在します。
そのため、違う科への転職や違う病院への転職が容易で、復職の際にも選択肢が豊富にあるため、医師のように一度科を決めたらずっとその科でしか勤務できないというわけではないというところが大きく違う点だと言えるでしょう。
看護師になった直後は覚えることが多く苦労する場面も多いかと思いますが、携わった患者さんや治療が完治した時や、手術が無事に成功した時には、他の職業では味わうことができない達成感を味わうことができます。
看護師という職業は患者さんに近い分、そのような達成感をより味わうことができる素敵な職業です。
②医療現場以外の職場とその仕事内容
医療現場以外の職業は、保育園と介護・福祉の施設と訪問看護の会社です。
保育園では、園児の日々の健康を管理し見守ったり、けがをした場合に手当をします。
また、集団感染の危険があるため、感染予防の指導を日常的に行うことが必要になってくるでしょう。
介護・福祉施設では、日常的にお世話をしたり健康管理を行い、患者さんの吸引と呼吸器の介助も必要に応じて行う場合もあります。
訪問看護ステーションでは、訪問看護を行う看護師・保健士・助産師・医学療法士が所属する事務所から患者さんの自宅に訪問して看護を行う仕事です。
患者さんがずっと住んできた自宅で療養生活を問題なく行えるように、地域の医師やケアマネージャーと連携しながら、患者さんの自宅に訪問して療養生活をサポートします。
自宅で療養している患者さんの多くは末期の症状の方が大半で、ガン末期患者さんの場合終末期ターミナルケアや心のケアを主に行うことが多いです。
この三つの施設で働くメリットは、病院勤務と違い夜勤や残業があまりないという点で、病院勤務と共通している点は患者さんの状態に常に気を配りコミュニケーションを良くとることが求められるという点になります。
医師の指示のもとに診療を行うことはもちろんのこと、患者さんが抱えている問題に一緒に向き合い、今後の治療の不安を取り除くという作業が一番看護師に求められているのです。
人に頼られることが好きな人、自身の行いから達成感を感じたい人に看護師という職業は向いています。
時間に余裕ができたら、趣味を伸ばすために資格を取ってみませんか?
そんな資格を「趣味で取りたい人気の資格10選をご紹介!各資格をしっかりと解説します!」でご紹介していますので参考にしてみてください。
看護師におすすめの資格4選!
これらを踏まえて、看護師が取得するべき資格を4つご紹介します。
今看護師の人はキャリアアップを目指して取得をしてみてはいかがでしょうか?
看護師になろうか考えている人は、この資格を見てこんな看護師の未来もあると知っておくことも大切です。
①認定看護師
認定看護師とは、特定の分野で熟練した看護技術を持ち、そこで培った知識を使ってより高いレベルの看護を実践し看護ケアの質を向上させることができる看護師のことです。
認定看護師になるには、看護師実務が5年以上で認定看護師分野で3年以上実務を行っているという条件があります。
また、認定看護師教育機関では1年以内に800時間程度の教育を受けることが条件です。
その認定審査を受け、合格をすることができた人が特定認定看護師になることが可能で、合格した後5年ごとに資格の更新をする必要があります。
毎年1500人程度が受験をして1300人程度が合格をしており、合格率は80%超えです。
合格率から見ても、試験の難易度はそれほど高くないということが分かります。
認定看護師の一番大変なところは、教育機関に通い勉強をし続けることができるかという点です。
教育機関の数が全国的に少なく、その入学にも選抜試験が存在します。
入学直後から授業の科目を履修し、演習・実習を数か月間行う必要があり、仕事との両立が大変になるでしょう。
教育機関に通学している期間中は、看護師の仕事をセーブする、もしくはシフトを調整して教育機関に通う余裕を持たなければなりません。
認定看護師になるには、看護師の仕事と教育機関に通い勉強をする時間の確保とそれを乗り越えることができる体力を持ち合わせていないといけないのです。
認定看護師になることで、職場での昇進ができたり、日中の勤務が増えて夜勤が減る可能性があります。
また、転職を有利に進めることができたり、地位が高くなることで高い給料になる可能性も考えられるでしょう。
②ケアマネージャー
ケアマネージャーとは、介護支援専門員と呼ばれ、介護保険制度において要介護者と要介護認定を受けた患者さんの相談に乗ったり、心身の状態に合わせたサービスを提案する専門の職業です。
患者さんの状況に合わせながら、訪問介護を提案したり介護の在宅サービスを受けることができるように、ケアプランを作成したり、自治体と連携を取りサービス業者・施設との連絡・調整を行うのが主な業務になります。
高齢社会が進む現代で、在宅医療というカテゴリーの需要が拡大してきています。
そのため、訪問介護の幅を広げ、より多くの人に訪問介護を利用していただくためにケアマネージャーの資格を取得する人が多いです。
ケアマネージャーになるためには、保健医療福祉ぶんやで5年以上実務を経験しており、なおかつ介護支援専門員実務研修講座試験に合格して、介護支援専門院実務研修の過程を修了している必要があります。
看護師の場合、実務を5年以上経験していればケアマネージャー受験の資格を得ることが可能です。
ケアマネージャーの合格率は20%前後とケアマネージャーの試験は難関だということが分かるでしょう。
また、合格した後に介護支援専門員実務研修を数日受講しなければなりません。
非常に難易度が高いですが、高齢者社会の今ケアマネージャーの需要は増える一方です。
ケアマネージャーの独立も可能ですので、独立を考えている人にはとてもおすすめの資格となります。
③専門看護師
専門看護師とは、事情があり解決が難しい看護上の問題を持つ家族・団体に対して、特定の専門看護分野の知識を身に着けていて、なおかつ高い水準の看護を提供することができる専門の看護師のことです。
上記の仕事のみならず、看護者のケアに対して相談に乗ったり、医師の指示のもと円滑なケアを行うために、保健医療福祉を行う人々に対して調整を行う業務と看護者に対してケアをより円滑にできるよう、教育を行います。
専門看護師は、認定看護師やケアマネージャーよりもより専門的な知識を持つ看護分野全体でスペシャリストな看護師だと言えるでしょう。
より高いレベルの看護が求められるため、患者・家族・医療従事者間の調整と病院内外での他職種への指導が求められます。
専門看護師になるには、看護師として実務経験が5年以上で専門分野で3年以上勤務していなければなりません。
そして、看護系の大学院の修士課程(専門看護師コース)を終了していて、その後に認定審査に合格する必要があるのです。
資格取得後に5年ごとに更新審査が必要となります。
毎年300人前後が受験し200人前後が合格しており、合格率は低くはないですが専門看護師になるための教育機関がすごく限定されるので、認定看護師よりも受験者数の母数が低いです。
専門看護師を目指すためには大学院に行く必要があるため、看護師の仕事を退職・休職するなどの対応を取り勉強に専念する場合が多く、ハードルが高いことが伺えるでしょう。
ただ、病院によっては大学院卒業後に仕事に復帰することを前提として、大学院に通学することを支援してくれる病院もあります。
④呼吸療法認定士
呼吸療法認定士とは、呼吸法が必要な重篤患者に専門性の高い知識を用いてケアができる専門職になります。
呼吸療法認定士は主に、重症患者の呼吸療法で吸入と酸素と呼吸理学療法と人工呼吸と機器の管理などを任され、特に大きい大学病院などでの活躍が期待できます。
看護師が、呼吸療法認定士になるためには、実務の経験が2年以上と認定委員会が定める講習会・学会に5年以内に出席した看護師で、125点以上を獲得していることが条件です。
試験に挑むには、公式のテキスト・参考書で勉強をするか、民間の有料の講座を受講して試験に挑む2択になります。
呼吸療法認定士になると、看護師としての幅が広がると同時に、手当がついたり呼吸器系の病棟に移れたり、転職時に有利になるでしょう。
まとめ:ご自身の成長のためにも専門的な資格を取得し、一緒にキャリアアップを目指していきましょう!
看護師の幅を広げてスキルアップしたり、転職を考えている看護師の方にはぜひ資格を取得していただきたいと思います。
看護師資格以外の資格も転職や人生で役に立てることができます。
興味がある方は是非「就職・仕事・人生で役に立つおすすめ資格10選」を参考にしてみてください。
今後看護師になろうかと考えている人は、この記事を読んで少しでも将来のビジョンが湧いていたらうれしいです。
ぜひ資格取得に向けて人生計画を立ててみてください!